精神疾患を治す方法 【森田療法】
こんにちは、スズヨウです。
対人恐怖症、統合失調症、強迫性障害などこれらの精神疾患に対抗した森田正馬による医療法が森田療法です。多くの人も知っていると思いますがここでは改めて分析していきたいと思います。
森田療法その1【恐怖突入】
症状が起きると困ると考え、できるだけ症状を起こさないようにしようとしたり、症状を起こしそうな機会や場所を避けようとするとますます不安は強くなります。
症状がいくら起きようが必要なことは何が何でもやるという行動が必要です。森田正馬はこれを、「恐怖突入」と言っています。
「恐怖突入」は一人でやらなければいけません。受験生が一人で勉強して、自分一人で試験を受けるようなものです。
もっと楽な方法で治せないものかと考える人がたくさんいますが、他の方法は無いのです。
観念するしかありません自分が恐ろしいと思っていた場面を何度も体験して、症状があってもそのままで何でもできるという経験を積み重ねるしか、治す方法は無いのです。
森田療法その2【症状に一喜一憂しない】
「症状」がないのがいいことだという価値判断は、悩んでいるあいだの根本問題の一つです。これを治さないと、悩みから抜け出すことはできません。
森田療法の治療を受けている人の日記には「今日は症状もほとんどなく、調子がよかった」というような記載がしばしば見受けられます。ですがそういう考えでは、「症状が出たときには嘆き悲しむことになります。
【気分本位を続けていると】
気分本位の判断をしているとどうなるのでしょうか。気分が悪いことがあると、そこにさらに「これは良くないことだ」という判断を下すわけですからますます落ち込むことになります。
また、とにかく不安や不快な気分がまったくない快晴のような精神状態を求めますが、現実には絶対に得られるものではないので、毎日嘆き苦しんで暮らすことになります。
森田療法その3【症状をなくそうとしてはいけない】
不安神経症の人は、なんの不安もなく外出できるようになることを望んでいます。対人恐怖症だと、人前で緊張したり、びくびくしたりしない自分になりたいと願います。不眠で苦しんでいる人は毎晩ぐっすりと眠れるようになることを切望しています。
しかし、治るということは、何の悩みもなくなることではありません。「症状」がなくなるということは正常でなくなるということです。
対人恐怖症の人はどんな人の前でも臆することなく話をしたいと望んでいます。けれども、それは躁病などの病的な精神状態のときに起こることであって、そうなると服薬などの治療が必要になります。
人前でびくびくしたり、上役と話をするときに緊張するのはあたりまえのことであって、治す必要はどこにもないのです。まったく恥ずかしさを感じない人や、まるで不安を感じないなどという人がいたら、考えてみるだけでも変な感じがします。